更新日 2013.8.21
ところが、平成23年(2011)10月も末のことです、ヤフーのインターネットオークションに、何とこのポケット天体望遠鏡が出品されたのです。
五藤式天体望遠鏡のファンは意外と多く、一人で50台以上の望遠鏡を集めている人もいるくらいです。相当高額になるのではないかと覚悟したのですが、出品者もこの望遠鏡がどういうものか知らなかったらしく、何とか落札することができました。
数日後、例のポケット天体望遠鏡が届いたので、早速開けてみました。すると、横154ミリ、縦88ミリ、高さ35ミリの濃い緑色の小さな箱に入っていました。
↑(写真)小さな箱に入った「ポケット天体望遠鏡」
箱の蓋がでこぼこしているのでよく見ると、飾り罫の枠の中に、古い五藤のマークと土星の間に、五藤式天体望遠鏡の文字が読めました。恐らく、下記のような文字が金箔押しにしてあったものと思われます。
↑(写真)箱の蓋に書かれていた文字
ただし、四角い枠は飾り罫で、「五藤式天体望遠鏡」と「本品ハ・・・」および「東京市外駒沢町 五藤光学研究所」の文字は隷書体で書かれています。金箔が剥がれ落ちているので、出品者は五藤光学の製品とは気づかなかったのでしょう。くわばらくわばら。
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