連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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世界一小さな天体望遠鏡 4/7
~五藤光学のポケット天体望遠鏡~

更新日 2013.8.21

4.世界一小さなポケット天体望遠鏡

それでは、その優雅な姿をご覧ください。大きさが分かり易いようにタバコの箱を添えてみました。

(写真)ポケット天体望遠鏡

↑(写真)ポケット天体望遠鏡

鏡筒(黒い部分)の先端部の外径が27φ、細い部分の外径が17φで、長さは92mmです。そして、不動点までの高さは112mmです。付属品は、接眼鏡2個と、サングラスが1個です。天体用の接眼鏡は、長さが94mm、外径が15.8φ、重さ34gです。地上用の接眼鏡は、長さが41mm、もちろん外径は15.8φで、重さは14gです。サングラスは、長さが16.5mm、外径が17.4φ、内径が15.8φで、重さは11gです。サングラスは、天体用の接眼鏡に差し込んで使うようになっています。

(写真)各部の格納状態

↑(写真)各部の格納状態

対物レンズは、鏡径が22mmの凸メニスカスレンズ1枚で、有効径が20mm、焦点距離が150mm、F7.5です。天体用の接眼鏡は、鏡径が7.2mmの両凸レンズ1枚で、焦点距離は7.5mmですから、倍率は20倍です。
地上用接眼鏡は、鏡径が11.9mmの両凹レンズ1枚で、焦点距離は30mmですから、倍率は5倍です。
サングラスは、外径が9.5mmの濃い青色のガラスで、厚さ2mmのものを2枚重ねにして使っています。
スタンドの台座は、鉄の鋳物ですが、他はすべて真鍮製で、雑誌広告にある「直輸入した材料」というのは、この真鍮のことでしょうか。

(写真)各レンズ枠(外側から見た写真)

↑(写真)各レンズ枠(外側から見た写真)

(写真)各レンズ枠(内側から見た写真)

↑(写真)各レンズ枠(内側から見た写真)

上に掲げた写真は、右から、対物レンズ枠、天体用接眼鏡レンズ枠、地上用接眼鏡レンズ枠、サングラスのフィルター枠です。どれも、小さなレンズ枠ですが、みな非常に精巧な造りです。



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