更新日 2013.8.28
それでは、このポケット天体望遠鏡を覗いてみましょう。単レンズの場合、収差を最小にする口径と焦点距離の関係は、口径をDmmとすると焦点距離fは、
f = 3.9 × D2
で表されます。しかし、この式で求められる焦点距離はあまりにも長くなるので、実際には対物レンズの像の劣化を多少我慢して、D2の係数を約1/3とし、
f = 1.2 × D2
とします。ポケット天体望遠鏡の場合は、D = 20mmですから、
f = 1.2 × 202 = 480
となります。実際は、f=150mmですからそうとう色収差が残ります。しかし、月面のクレーターや太陽の黒点などはちゃんと見ることができました。ところで、天体望遠鏡として用いた場合、20倍ですから視野が狭く、天体を導入するには多少の慣れが必要です。
↑(写真)天体望遠鏡用の接眼鏡を用いて眺めた碍子
↑(写真)地上用の接眼鏡を用いて眺めた碍子
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