更新日 2014.6.25
また、『科学知識』の昭和3年12月号の広告に、「五藤式天体望遠鏡“ダイアナ号”(完全色消対物鏡付)」のタイトルで、「単レンズ望遠鏡の時代は去れり 天体望遠鏡は色消対物鏡付に限る!」とあります。
↑(写真)『科学知識』昭和3年12月号掲載のダイアナ号の広告
そして、「色収差の無い鋭い星像は完全な色消対物鏡によってのみ得られます。此の意味に於て本機は斯界の先駆者として機能の優秀を誇り且つ従来の単レンズ望遠鏡と同一視されざらんことを希みます。」とあり、
口径 42mm 「ダイアナ号」
倍率 64×と32×
定価 50円
つまり、ダイアナ号は、五藤齊三著の『天文夜話』にもあるように、色消の対物レンズを搭載した最初の天体望遠鏡の一員であることに間違いなさそうです。
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