連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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その後の「コメット号」1/9
~数奇な運命を辿ったダイアナ号とコメット号(その3)~

更新日 2014.11.19

最後のダイアナ号

前回は、昭和30年代のダイアナ号についてのお話をいたしました。しかしそれは、昭和23年の口径が58mmの経緯台で、木製二段伸三脚の立派なものとは、似ても似つかないものでした。
ところで、平成20年(2008)6月のことです、望遠鏡仲間で、福島県のSさんから手紙をいただきました。何でも、古い友人が「骨董市」に行ったら、五藤光学製の小型天体望遠鏡が出品されていたので、買ってきてくれたというのです。その写真を送っていただきました。なかなか実物を手にとって調べることのできない私にとって、写真で見ることができるのはとてもありがたいことです。早速、見てみましょう。

(写真)ダイアナ号が納められた段ボール箱

↑ダイアナ号が納められた段ボール箱

(写真)ダイアナ号の格納状態

↑ダイアナ号の格納状態

昭和30年代のダイアナ号は、写真のように段ボールの箱に入っておりました。

(写真)ダイアナ号の対物レンズ

↑ダイアナ号の対物レンズ

ダイアナ号の対物レンズは、『五藤式40×~80×天体望遠鏡「組立キット」』と同じ、ベークライト製の枠に入った鏡径42mmのもので、表面には「GOTO OPT. TOKYO JAPAN F.L.=1M」とあります。

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