連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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その後の「コメット号」2/9
~数奇な運命を辿ったダイアナ号とコメット号(その3)~

更新日 2014.11.27

(写真)ダイアナ号の接眼部と合焦システム

↑ダイアナ号の接眼部と合焦システム

ダイアナ号の接眼部も、ベークライト製で、ドロチューブを抜き差しすると、カチッ、カチッといって大きく動かすことができます。また、ドロチューブを左右に回転すると前後に細かく動き、ピントを正確に合わせることができます。
ところで、ベークライトといっても知らない人も多いと思いますので、簡単に説明しておきます。新村出編の『広辞苑』にはつぎのようにあります。
「ベークライト(bakelite)。石炭酸樹脂の代表的商品名。石炭酸とフォルマリンを触媒作用によって縮合させたもの。塗料、電気等の絶縁体、それらの可塑製品などに多量に用いる。アメリカのペンクランド(L.H.Baekeland)の発明。フェノールレジン。」

(写真)ダイアナ号の鏡筒に貼られた名板

↑ダイアナ号の鏡筒に貼られた名板

ダイアナ号には、珍しく鏡筒に愛称を示す「DIANA」の名板が貼られていて、鏡筒には、濃いグレーのチジミの塗装がなされています。

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