連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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その後の「コメット号」6/9
~数奇な運命を辿ったダイアナ号とコメット号(その3)~

更新日 2014.12.25

謎のカストル号

ところで、先に紹介した『天文と気象』の昭和26年4月号の裏表紙の広告に、「カストル号」という天体望遠鏡のあったのを憶えているでしょうか。口径が42mmで、架台が単軸赤道儀の望遠鏡です。

(写真)ウラノス号4型の格納箱に貼られた名板

↑ウラノス号4型の格納箱に貼られた名板

上に掲げたのは、昭和20年代(1945-1954)に製造販売された「ウラノス号4型」の格納箱に貼られた名板です。ここに、実用新案に登録された番号が掲げてあります。その中に、No.360661とNo.373424という番号があります。これは、天体望遠鏡の単軸赤道儀という架台に関する実用新案です。No.360661は昭和23年4月12日に、No.373424は昭和25年6月28日にそれぞれ実用新案に登録されています。

(写真)昭和27年発行のカタログ

↑昭和27年発行のカタログ

昭和27年発行のカタログには、カストル号やエロス号、三吋などの望遠鏡が総て「単軸赤道儀」となっていて、表紙にも三吋単軸赤道儀の写真が掲載されています。

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