更新日 2015.10.7
天体望遠鏡で重要なものは、鏡筒と架台と三脚です。ここでは、ウラノス号1型の鏡筒を詳しく見て行くことにしましょう。
↑ウラノス号1型の鏡筒
鏡筒は、主に「対物レンズ部」と「鏡筒部」、「接眼部」の3つの部分からできています。また、各部の寸法は下記のようになっています。
↑ウラノス号1型の鏡筒各部の寸法
≪鏡筒部≫
まず、「鏡筒部」ですが、直径が64φ前後で、長さがおよそ640mmの円筒形です。よく見ると、引き抜きのパイプではなく、厚さ2mmの鉄板を円筒形に丸めたものです。従って、真円ではなく少し歪んでいて、筒内絞りもありません。
↑ウラノス号1型の鏡筒のつなぎ目
外装は、外側が白色の半艶塗装、内側が黒の艶消し塗装で、手塗りではなく吹付のようです。鏡筒の両端の内側には、62φでW=1/32(1吋の中に32山)のネジが切ってあり、それぞれ「対物レンズ部」と「接眼部」がねじ込まれるようになっています。鉄板でできているので非常に重く、筒だけで1,572gもあります。
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