連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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幻のウラノス号1型 7/20
~五藤式天体望遠鏡のベストセラーウラノス号の初期型~

更新日 2015.11.11

ウラノス号1型の鏡筒(5)

≪接眼部≫

鏡筒部の最後は、「接眼部」です。

(写真)ウラノス号1型のピカピカの接眼部

↑ウラノス号1型のピカピカの接眼部

接眼部というのは、接眼鏡を差し込んで、光軸に平行に前後させてピントを合わせる、所謂、合焦システムです。

(写真)ウラノス号1型の接眼部各部の名称

↑ウラノス号1型の接眼部各部の名称

普通、接眼部金具と接眼スリーブは、外装が黒の半艶塗装のものが多いのですが、ウラノス号1型のものは、なぜかニッケルメッキでピカピカです。白色の鏡筒を、黒色の対物レンズ部と接眼部でビッシッと締めているのですが、ウラノス号1型はちょっと感じが違います。これもウラノス号1型だけの特徴です。
最近のものは、ピニオンシャフトに偏心メタルが入っていて、ヘリカルラックとピニオンの噛み合わせが調整できるようになっていますが、ウラノス号1型の時代には、まだ偏心メタルは使われていませんでした。従って、噛合わせがゆるい場合は、ヘリカルラックの裏にテフロンテープなどを貼って調整します。逆に噛合わせがかたい場合は、ピニオンメタルカバーと接眼部金具の間にテフロンテープを貼って調整します。

(写真)ウラノス号1型の接眼部の各部品

↑ウラノス号1型の接眼部の各部品

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