更新日 2015.11.27
先にも紹介したように、『科学知識』昭和3年4月号に掲載された五藤光学研究所の広告によれば、挿絵とは異なりますが、架台は、水平垂直微動装置完備とありますので、間違いなく英国式の経緯台です。
↑ウラノス号1型の架台の構造と各部の名称
≪筒受と支柱≫
架台部は、筒受を含む「支柱」と、水平微動を含む「架台」、それから「高度微動」に分けることができます。支柱はその形から、ビール瓶などと呼ばれました。
↑ウラノス号1型の筒受と支柱の長さ
筒受は、文字通り鏡筒を受ける金具です。鋳鉄製で、鏡筒には、M4の丸ネジ(太さが4mmで頭が丸いネジ)2本で取付けられています。一方、支柱は鏡筒(望遠鏡)を支えるためのもので、鉄の丸棒を削って作られています。従って、筒受と支柱それに高度クランプなどの小物を入れると、重さは1,223gにもなります。
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