連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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幻のウラノス号1型 10/20
~五藤式天体望遠鏡のベストセラーウラノス号の初期型~

更新日 2015.12.02

ウラノス号1型の架台部(2)

≪架台と水平微動≫

架台は、三脚の足を取付ける部分が外側に飛び出した武骨な形の鋳鉄製です。この架台に、水平微動装置が付いています。また、三脚の足は、ボルトを付けたまま取付けられるように工夫されています。

(写真)ウラノス号1型の架台の構造と水平微動

↑ウラノス号1型の架台の構造と水平微動

架台は、架台枠にウォームホイル軸が入っていて、そのウォームホイルに噛み合うようにウォームギアの付いた水平微動ハンドルが、架台枠に入っています。その架台に三脚の足を取付け、ウォームホイル軸に鏡筒の付いた支柱を入れるようになっています。そして、水平クランプを締め付け、水平微動ハンドルを左右に回すと、鏡筒(望遠鏡)を左右に微動させることができるような仕組みになっています。また、鏡筒(望遠鏡)を水平に大きく動かす粗動を行うときは、水平クランプを緩め、鏡筒(望遠鏡)の接眼部を持って左右に動かすようにします。

(写真)左〔ウラノス号1型〕 右〔ウラノス号4型〕

↑左〔ウラノス号1型〕 右〔ウラノス号4型〕

偖、ウラノス号1型の水平微動装置は、架台の方についていますが、ウラノス号4型のものは、支柱の方についています。因みに、架台部の重さは1,690gです。

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