更新日 2016.1.6
ウラノス号1型の対物レンズの有効径は55mmで、焦点距離が800mmですから、その鏡筒に測定する接眼鏡を取付けて、夜に望遠鏡を外に出し、星を入れてピントを合わせます。そして、翌日の昼、望遠鏡を窓を開けて外に向け、0.1mm間隔の目盛の入った30倍のルーペで自作した測定器で射出瞳径を測りました。
↑射出瞳径の測定
私は、街中に住んでいるので、遠くまで見通せる場所がなく、やむを得ず、接眼鏡を換えては夜に星を使って無限遠にピントを合わせ、翌日の昼間に射出瞳径を測るという方法で、4種類の接眼鏡の測定を行うのにまる4日かかりました。その結果、天体用の接眼鏡は、0.6mm、1.25mm、1.7mm、地上用の接眼鏡は、1.3mmでした。従って、天体用は、
f2=(800×0.60)÷55= 8.7≒ 9mm
f2=(800×1.25)÷55=18.2≒18mm
f2=(800×1.70)÷55=24.7≒25mm
地上用は、
f2=(800×1.30)÷55=18.9≒18mm
と分かりました。
↑左から9mm、18mm、25mmの接眼鏡
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