更新日 2016.7.4
≪サングラス≫
つぎに、サングラスですが、1インチ望遠鏡の「説明書」のサングラスの項には、
「サングラスは独逸カールツアイス式の濃青色で、海軍の六分儀等に使用せらるゝ高級色硝子を磨き上げたもので、太陽が白色の涼しい色に見え、黒点のアンブラ(umbra=暗部)、ペナンブラ(penumbra=半暗部)は勿論米粒組織や白紋迄よく見える完全なものでありまして、本望遠鏡の価格で、之を付属せしめてあるのは大いなる誇の一ツであります。」とあります。ただし、( )内は筆者。
ところが、残念ながら今回の「甲号」には、サングラスは失われたのか、付いていませんでした。しかし、以前紹介した「野外用」にサングラスが付いていましたので、それが使用できるか否か試してみました。しかし、残念ながら使うことはできませんでした。
↑1インチ望遠鏡「野外用」に付属していたサングラス
「甲号」の接眼鏡のキャップのところのネジは、24φでW=1/40のネジになっていますが、「野外用」の接眼鏡のキャップのところのネジは、25.4φでW=1/50です。従って、「野外用」のサングラスを「甲号」に使おうとすると、ネジ径が大きくて使うことができません。
↑「甲号」と「野外用」の接眼鏡
上の写真は、左が「甲号」、右が「野外用」の接眼鏡です。「野外用」のネジ径の方が太いことが分かります。
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