連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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製図用コンパスセット 2/22
~見事なデザインの製図機器~

更新日 2016.8.29

天球の仕組み(2)

<日周運動>

太陽や月は、東の地平線から昇って西の地平線に沈みます。同じように、夜空の星々も毎日、東の地平線から出て西の地平線に沈みます。これは、星々が空を回っているのではなく、実は地球の自転、つまり、地球が約1日の周期で西から東の方に回転しているために起こる見かけの現象で、これを「天の日周運動」といいます。

<日周圏と周極星>

日周運動によって、星々が夜空を動いて行く道筋のことを「日周圏」といいます。日周圏が地平線と接すると、星は終夜、地平線下に沈まなくなります。このような星を「周極星」といいます。

(写真)日周圏と周極星

↑日周圏と周極星

<天の北極と南極>

周極星の日周圏の中心は、地球の自転軸(地軸)の延長が天球と交わる点で、これを「天の北極」といい、また、南の方で天球と交わる点を「天の南極」といいます。

(写真)天の北極

↑天の北極

<天の赤道>

観測者の眼を通り、天の両極を結ぶ線(地球の自転軸)に垂直な平面が、天球と交わってできる大円を「天の赤道」といいます。

(写真)天の赤道

↑天の赤道

<天の子午線>

天頂と天底を通る大円、つまり、地平線に垂直な大円は、すべて「垂直圏」といいます。その垂直圏のうち、天の両極を通るものを「天の子午線」といいます。

(写真)天の子午線

↑天の子午線

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