更新日 2016.9.5
<天体の正中>
すべての天体は、日周運動によって天球上を東から西に動いて行きますが、ちょうど子午線上にきたときに、天体は「正中(せいちゅう)」するといいます。
↑天体の正中
<天体の南中と北中>
観測地点から見て、天の北極から天頂を通り南極に至る子午線の部分で正中する場合を「南中」といい、他の部分で正中する場合を「北中」といいます。
↑天体の南中と北中
<地上の方位>
天の子午線は、地平線と南北2ヶ所で交わります。そして、南の交点を「南方基点」といい、北の交点を「北方基点」といいます。また、卯酉線(ぼうゆうせん)は、地平線と東西2ヶ所で交わります。そして、東の交点を「東方基点」といい、西の交点を「西方基点」といいます。これが地上の方位の厳密な定義です。
↑地上の方位
<星座>
天球上の恒星の分布はとても不規則で、光の強弱もさまざまです。そこで、古代の人々は、それらの星々の配列を天球上の場所場所でグループにまとめ、それを「星座」と呼びました。星座の中の星々の配列から、神々、人物、動物、器具などの形を想像し、星座の名前もそれにちなんで生まれたものです。大半がギリシャの星座で、全部で88あります。
<恒星の名称>
明るい恒星の名称は、その星の属する星座名とギリシャ文字の組合せで表されます。それぞれの星座の、星の光の強さの順序に従って、ギリシャ文字の小文字がつけられていて、例えば、オリオン座のα星、ふたご座β星、おとめ座γ星などと表します。
↑恒星の名称(A. BECVAR「ATLAS OF THE HEAVENS」)より
ギリシャ文字は24しかありませんが、星々にはその他に番号がつけられています。この番号のことを発案者の名をとって「フラムスチード番号」といいます。
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