連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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製図用コンパスセット 16/22
~見事なデザインの製図機器~

更新日 2016.12.12

大型の英仏式コンパスセット(2)

(写真)スプリングコンパス類

↑スプリングコンパス類

また、スプリングコンパスは、左側からスプリングコンパスの鉛筆用、スプリングコンパスの烏口、スプリングコンパスの両針用の3点です。ただし、スプリングコンパスの両針用は、Superタケダ製図器のオリジナルではなく、壊れたか紛失したため買い直したもののようです。他の2つの針の保持方法が「抱針式」なのに対し、両針用は「引針式」だからです。

(写真)英式比例コンパス

↑英式比例コンパス

上の写真は、英式の比例コンパスです。表面の目盛のところには「CIRCLES」、「LINES」とあり、裏面の目盛のところには「PLANES」、「SOLIDS」とあります。直線的な比例は分かりますが、平面とか円、立体の場合はどのように使うのか分かりません。
また、タケダ製図器のおまけは、セルロイド製の分度器とシリコンクロースの2点です。シリコンクロースには、「日本の製図器を代表する・・・・・Superタケダ製図器、Takeda Drawing Instruments Mfg.,Ltd. Tokyo Japan.」とプリントされています。

(写真)Superタケダ製図器のおまけ

↑Superタケダ製図器のおまけ

また、製図器の格納ケースは、大きさに違いはあるものの、どこのメーカーのものも似たようなものです。

(写真)Superタケダ製図器の格納ケース

↑Superタケダ製図器の格納ケース

ただ、不思議なのは、どこのメーカーの格納ケースにも、蓋の中央に長方形の金属板がつけられていることです。製品名がプリントされているわけでもなく、製造会社の名前がプリントされているわけでもありません。ただ単に、クロームメッキされた金属板が埋め込まれているだけです。裏返しに開けると、中の貴重な器具類がこぼれてしまうので、どちらが上か分かるようにしているのでしょうか。

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