更新日 2018.2.13
野外用の格納箱は、中に何の仕切りもない単なる箱でしたが、同じ1吋望遠鏡でも甲号の場合は、価格が40円ということもあってか、それらしく出来ています。
↑1インチ望遠鏡(甲号)の格納箱
板の厚さも、9mmから13mmになっていますし、鏡筒の入るところや、架台の入るところ、三脚の足の入るところなど、仕切りや窪みなども作られています。五藤式天体望遠鏡の場合、鏡筒は、格納箱の銘板の貼られている方を手前にして、対物レンズ側が右になるように入れますが、甲号の場合は逆になっています。おそらく、最初の製品が作られたばかりの黎明期ですから、そのような決まりもまだできていなかったのでしょう。大きさは、縦21cm、横86cm、高さ17cmです。
↑1インチ望遠鏡(甲号)の格納箱の寸法図
三脚の足は、日本光学の下請けの土浦製作所で作ったという鉄製の棒ですが、ごろごろバタバタしないように、上下左右が寸法に合わせて規制されています。
↑1インチ望遠鏡(甲号)の格納状態
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