連載 星夜の逸品 -児玉光義-

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天体望遠鏡の格納箱「part 2」 2/5
~格納箱を見ればおおよそいつ頃のどんな望遠鏡か見当がつきます~

更新日 2018.3.5

戦前のコメット号の格納箱(2)

箱の角の組み方は、組み手の数の多い「刻み組み接ぎ」で、通称「アラレ組み」といわれるものです。しかも、縦板の方の断面を台形にした丈夫な組み方です。

(写真)箱の角の組み方は「刻み組み接ぎ」

↑箱の角の組み方は「刻み組み接ぎ」

しかし、70~80年も前の箱ですから、かなり傷んでおり、仕切り板も何枚か失われてありません(矢印)。

(写真)仕切り板の失われた痕

↑仕切り板の失われた痕

仕切り板があれば、望遠鏡の各部品がどこに納まるかおおよそ見当がつきますが、それが失われて無いのにはいささか参りました。そこで、格納箱に残された痕跡と付属品の形状から、仕切り板を段ボールで再現してみることにしました。

(写真)仕切り板のとれた痕跡

↑仕切り板のとれた痕跡

(写真)何かを差し込むガイドの片方のとれた痕跡

↑何かを差し込むガイドの片方のとれた痕跡

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