更新日 2018.3.26
対物鏡や接眼鏡などを小箱に入れて、格納箱に差し込むという方法は、望遠鏡よりも18年ほど前に発明された顕微鏡の格納箱でよく使われています。その方法を、手許にあるライツ社の古い顕微鏡で紹介します。
↑ライツの古い顕微鏡
↑顕微鏡の小物や部品の収納方法
顕微鏡の格納箱の上部に、写真のような、(A)(B)(C)の3つの小箱が挿入されています。
↑顕微鏡の小物入れ
それぞれ、(A)は接眼レンズ・ケース、(B)は対物レンズ・ケース、(C)はプレパラート・ケースです。このように、顕微鏡本体を入れた後の隙間を利用して、小物を上手に収納しています。おそらく、戦前のコメット号のサングラス(または接眼鏡)も、このような小箱に入れて挿入されていたのかも知れません。
また、戦前のコメット号の格納箱には、運搬に便利なように、丈夫な取っ手が付けられています。
↑戦前のコメット号の格納箱につけられた取っ手法
しかし、これを使って片手で望遠鏡を運ぶには無理があります。持ち上げる時にだけに使うのでしょう。
< 4.にもどる |