更新日 2024.10.18
新グリニジ天文台
Herstmonceux(イギリス) では、98インチの鏡と、その次の26.5インチをアメリカで買った。
この反射鏡は、ミシガン大学天文台のH.D. Curtis台長が計画していたもの。ミシガンではむしろシュミットの方をよいとして、この反射鏡を譲った。
A New Atlas and the first Hale photographys
パロマー山の48-72インチ シュミットカメラでは、青光で30分、赤光で1時間の露出で2枚の写真を撮る。大きさ14×14インチの乾板、6°の幅の視野、4年に2,000の写真の場所を撮る。
First Hale telescope photograph PH-I-H
(Palomar Hale No.1 Hubble)は、1949年1月26日午後10時00分、15分露出 NGC 2261、変光星雲 いっかくじゅう座 R の場所。
天王星の第5衛星
1948年2月16日、マクドナルドの82インチで G.P.カイパー博士によって、4分の露出で撮った写真に出た。周期 33h 56m、ミランダと名付けられた。
海王星の第2衛星、G.P.カイパー博士の発見。
13等級 トリトン-海王星の距離 220,000マイル
第2衛星-海王星の距離 5,000,000マイル
天体発見に関する天文電報
万国天文同盟会には色々の部門がある。その中天体の発見に関しては電報中央局がある。第二次大戦まではデンマークのコペンハーゲンにあった。
各国にも天文電報中央局があって、そこを通してコペンハーゲンに打電すれば、コペンハーゲンから各国にその電報を知らせるのである。その書き方はつぎの如く一定している。数字5個で一組となり別に天体の種類と人名、月、などが書いてある。
天体の種類 |
数 字 |
月 名 |
数 字 |
数 字 |
数 字 |
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
数 字 |
数 字 |
数 字 |
数 字 |
発信者 |
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7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
1. 天体の種類 comet、 nova、 object など
日本語では 彗星 新星 天体
1と2の間に発見者の名を入れる時もある。
2. ○ ○ ○ ○ ○ 始めの2字は発見の日
次の2字は光度、最後の1字は状態で、novaの時は0、objectは1、cometの場合にも1となすこともある。この場合は状態に報告の無きことを表わす。
4 彗星状、7 核、starlike、8 尾1°位、 9 尾2°以上を意味す。
0、1、4、7、8、9 これにより状態を知る。
※時間はUT(国際時間)
日本時より9時間を引く
3. 月名、January、Februaryは1月、2月の如し。
4. 始の2字は発見時の時間、次の2字は分、最後の1字は分の分数、
例、0.6mは0.6m×60s = 36sとなる。
5. R.A. は赤経を表す。 始の2字は赤経の時間、次の2字は分、最後の1字は分の分数を表す。
6. Dec.は赤緯、赤緯には南北あり、始の1字の1は赤緯が南、2は赤緯が北。次の2字は赤緯の度、次の2字は赤緯の分。
0 00°00′。
7. 7または8の字で始まり、次の1字は赤経の秒、3字目は1/10秒ととる、終りの2字は赤緯の秒(角度の秒で″)を表わす。
8 00s00″ 8は正確、7はおおよそ。
8. 日々運動の赤経で1または2の字で始まる。
1は(-)、2は(+)を表わす。次の2字は分、次の2字は秒。1 00m00s、2 00m00s。
9. 赤緯の日々運動で1または2で始まり(-)(+)を表わす。次の2字は赤緯の度、次の2字は赤緯の分。
10. チェックの験算。これは数字のすべてを加えた数字。必ずこのチェックを入れる。
11. 最後に中央局の人名、
略するときは(7)を抜く。また(8,9)の日々運動を表すに、単にmotion eastなどとなすことあり、日本語では ウンドウ ヒガシ などとなせばよい。
発見者は自国の中央局に打電するには、(11)の所に自己の名を書く。
例えはこの帳面に沢山出ておるから参考とせばよし。
日本文の電報とするには、必ず5字の次に1字をあける(✓)、料金の計算には6となる。
〔注意〕この 5 に於いて2つの取り方あり。
(A)7の報告のあるときは、この最後の1字は10秒台を表し、
(B)7の報告なきときは、1m/60を表わす。
0.1m = 6mのこと。
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標準時
Gr 0h = 日本 +9h の差。日本時 -9h = Gr U.T.
Gr 0h アメリカ EST になすには +5h
〃 〃 P.S.T. 〃 +8h
日本 0h は Am.ESTでは 9h + 5 = 14h を引き
1日おくれる。
例、ニューヨーク7h Am = 日本 21hまたは9h P.M.
〔注意〕9の赤緯 南(-δ)に対し、(1)即ち(-)は
additive(加算)になり赤緯-δが大になる。
例 δ=-12°11′に対し(-)3′ならば、
δ=-12°14′の如し。
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