常識を塗り替える!ケプラー宇宙望遠鏡
2009年3月6日。地球型の太陽系外惑星探査を目的に、宇宙望遠鏡ケプラーは打ち上げられました。2011年1月には初観測から最初の四ヵ月のデータを公開、1235個もの惑星候補をとらえたことを発表し、世界に衝撃を与えたのです。
そして2011年12月7日、NASAはケプラーが液体の水が存在する惑星 <ケプラー22b>を発見したことを発表しました。2012年現在、ケプラーがとらえた惑星候補の総数は2321個。今後もこの数は増え続け、第二の地球というべき惑星も発見されることでしょう。
番組では宇宙空間でのケプラーの勇姿と、その瞳が見つめる観測フィールドを満天の星の中に展開、系外惑星探査の常識を塗り替える現在進行中のケプラー計画の魅力に迫ります。
系外惑星探査の未来・・・TMT計画
ハワイ島マウナケア山に2021年完成を目指して計画されているのが、口径30メートルの次世代超大型望遠鏡「Thirty Meter Telescope(TMT)」です。
すばる望遠鏡の口径8.2メートルをはるかに凌ぐ高解像度と高感度により、暗黒エネルギーの解明や宇宙初期に生まれた銀河の正体に迫ることが期待されています。
太陽系外惑星探査においても、惑星を直接観測しその表面や大気の組成を調べ、地球外生命の存在を探る役割を担うことになるのです。
番組ではマウナケア山頂に立つTMTの姿を完全シミュレート。その内部までカメラが潜入、緻密な構造をご覧いただけます。